裏シエクル~外に行く中の人の記録~

有限会社ジェイ・ロードのシエクルブランドの中の人の非公式ブログ。

初心者向け!車の電源のお話!

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今日はちょっと為になるお話。

最近はレスポンスリングレスポンスブレードなど金属系のパーツも販売しておりますが、一応サブコンやらスロコンやらウインカーポジションやらオートミラーキットやらワンタッチウインカーやらハイフラキャンセラーやら(製品宣伝終了)、うちって車の電気関係にやや強いメーカーだと思う。(多分)
そんなシエクルに勤めていると何となく電気の知識とかついていくんですね。

そこで今日は良く聞かれる電源について初心者向けに解説してみようと思います。

 

車の電源接続に関しては大きく常時電源線イグニッション電源線アクセサリー電源線の3つを理解していただければまずは大丈夫かなと。

常時電源線は大体わかると思いますがイグニッション電源線アクセサリー電源線を混同している方が結構多いのでそこを特に意識して読んでみて下さいね。

 

 

 

 

1.常時電源線

その名の通り常に電源が来ている線。ちなみにバッチョク線と言われるのはバッテリーから直接電源線をもってきている線になるので常時電源とみなして大丈夫です。というか常時電源っすな。

常に電源が来ているので車の時計(のメモリーとして)やハザードスイッチ関連・ルームランプ関連・ブレーキペダル付け根・OBDカプラー(故障診断コネクターともいう)の配線が常時電源となります。

*車内運転席周りで常時電源を探すのであればOBDカプラー(故障診断コネクター)やブレーキペダル付け根のカプラーが簡単です。OBDカプラー(故障診断コネクター)は自動車メーカーにより接続を推奨しない場合もありますが、面白い事に自動車メーカーによってはそこから電源をとってねという場合もあり、自動車メーカーの考え方の違いもあるようです。

 

アクセサリー電源線イグニッション電源線指定の電装品をここに間違って取付すると、車のキーをオフにしても車のバッテリーが無くなるまで永遠に作動するのでご注意を。

逆をいうと駐車監視システム付きのドライブレコーダー、カーセキュリティなどキーオフでも電源が必要な場合は常時電源接続して下さいと取扱説明書には記載されていると思います。(バッテリー搭載機など例外もあるので注意してね)

 

以下が代表的な常時電源線が潜んでいる場所(何事も例外はあるのでテスターで調べましょう。)

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時計(のメモリー)→常時電源

 

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ハザード関連→常時電源

 

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ルームランプ関連→常時電源

 

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ブレーキペダル(の付け根のカプラー)→常時電源

 

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OBDカプラー(故障診断カプラー)→常時電源

 

 

2.アクセサリー電源線

車のキーがACCのところまでまわしたところで電源が来る線。

最近の車だとプッシュスタートが多いので、ブレーキを踏まずにプッシュスタートを押すと大体ACCになります。(車によってはメーターディスプレイにACCと表示してくれたりします。)

このアクセサリー電源線イグニッション電源線を混同されている方が多いので注意!

アクセサリー(ACC)電源線はキーの位置ACCの時に電源がくる線になります。キーオンやエンジンがかかっている時も電気が流れてくる配線となりますので、キーの位置がアクセサリー(ACC)の時にテスターで探す配線になります。

でもなぜアクセサリー電源線イグニッション電源線を混同してはいけないのか???

それはアクセサリー電源線はエンジンをかける時、すなわちセルがまわっている時に電源が落ちてしまう場合があるからという理由になります。電源が落ちてしまう場合があるという断定しない言い回しは一部電源が落ちない車もあったりするからです。何事も例外はありますなぁ・・・。

まあでも基本はアクセサリー電源(ACC)はセルが回っている時は電源が落ちたり、不安定になるという可能性があるとご理解下さい。

今は弊社スロコン常時電源線接続になっていますが、古いモデルになるとイグニッション電源線接続指定でアクセサリー電源線不可となっていたのはそんな理由があるからなのです。

スロコンはアクセルセンサーというアクセルをどれ位踏んでいるかというセンサーに接続するので、セルを回した時に電源が落ちたり不安定になってしまうと、アクセルセンサーが異常と判断→故障しているとみなされエンジンチェックランプが点灯してしまう。

 

取り出し場所はアクセサリー電源線シガーライター・オーディオ裏からとるのがほとんどかなと。

*これまた例外がありまして、輸入車など一部車種はシガーライターが常時電源だったりするのでご注意を・・・。

アクセサリー電源線が潜んで・・・アクセサリー電源で動かす電装品の例。

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ETC車載器もアクセサリー電源

 

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一般的なドライブレコーダーアクセサリー電源

 

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一般的なレーダー探知機アクセサリー電源

 

 

3.イグニッション電源線

車のキーがONのところまでまわしたところで電源が来る線。

最近の車だと・・・プッシュスタートだと、ブレーキを踏みながらプッシュスタートを押してエンジンがかかった状態がわかりやすかなと。

イグニッション電源線IG電源線とも呼ばれたりしますが同じことになります。

アクセサリー電源線と異なり、セルを回している時も安定した電源線となり、車両ECUやエアーフローセンサー・アクセルセンサーに来ている電源線やワイパー・メーターの電源となります。

 

注意としては車両ECU・センサー系の電源ラインというパターンがあるので指定以外の変な物を接続しちゃダメよという事になります。

以下が代表的なイグニッション電源線が潜んでいる場所。(上で言っちゃてるけど)

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メーター(の電源線)→イグニッション電源

 

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エアーフローセンサー(の電源線)→イグニッション電源

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ワイパー(の電源線・ワイパーモーター)→イグニッション電源線 

 

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アクセルセンサー(の電源)→イグニッション電源(例外あり)

 

 

おまけ1

ここまで読んでくれた真面目な方にイグニッション電源についておまけ情報。

このイグニッション電源線・・・IG電源線なのですが・・・実はIG1・IG2というものが存在します。

通常イグニッション電源線とはIG1というものを指します。

IG2とは何か!?

基本、IG2というものはセルが回っている時は電源が落ちる電源線になります。

またこの「基本」という曖昧な言い回しなんですが、IG2でもセルを回している時に電源が落ちない車種がいたりするんです・・・。

なので詳しい方からIG2はセルを回している時は電源が落ちる線ですよねと聞かれることがあるのですが絶対ではないのです。

また例外なんすよね。

でもまあ、イグニッション電源指定の電装品を取付する時は一応IG2には接続はしないようにご注意下さい。

 

 

おまけ2

ここまで読んで3種類の電源の違いは何となくわかったと思いますが、この電源の探し方で注意を1つ。

通常キーオフで長くても数分イグニッション電源が残ったままの車種がほとんどですが、一部車種はキーオフ後30分イグニッション電源が落ちないという例外車種もおります。

その状態で測定すると常時電源かしら!?というトラップもあるので気をつけて下さいね!

いつになく真面目な裏ブログでした。

車の電装品いじりのお役にたてる事を願います。